試してみたけどできなかったのでなんでかなと調べてみたメモ。
回復ドライブ から回復できない
回復ドライブ を作ってみた
いつも使っている PC が、SSD 壊れて起動しなくなったら困るなー。 ということで、SDカードで「回復ドライブ」を作成してみました。
回復ドライブ から起動してみた
SDカードから PCを起動させました。時間はかかったけど、メニュー(?)まで起動OK。 未使用の SSD があるので、試しにこれに対して 回復ドライブ から Windows を入れてみよう。
「ドライブから回復する」を選んで・・・あれ?エラー。 「PCの回復中に問題が発生しました」だって。
別の回復ドライブを作ってみる
うちの PC は、最初についていた HDD からクローンした SSD へ載せ替えしています。 この HDD で Windows を起動させて、回復ドライブ を作ってみました。
その後同じように、未使用 SSD に対して「ドライブから回復」を試します。 ・・・今度は進みました! Windows のインストールも完了・起動 OK!! 作成からインストール終わるまで、すんごい時間かかったけど。
ということで
回復ドライブ が正常に作成できなかった、んだと思います。 なんでだろう? ということで、SSD と HDD に含まれていると思われる 回復パーティション の中身を比較してみようと思った次第。
調査開始
まずはディスクの一覧を見てみます。
コマンドプロンプトを管理者権限で起動させて、diskpart
を実行します。
C:\>diskpart DISKPART> list disk ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT ### ミック ------------ ------------- ------- ------- --- --- ディスク 0 オンライン 894 GB 447 MB * ディスク 2 オンライン 465 GB 0 B * ディスク 3 オンライン 894 GB 0 B *
ディスク2 と 3 は、それぞれ USB接続した HDD と SSD です。
- ディスク0 を「使用中の SSD」 2年くらい前に、下記「オリジナルの HDD」からクローンしたもの。
- ディスク2 を「オリジナルの HDD」 PC本体を買ったときに付いていたもの。
- ディスク3 を「回復ドライブを使用して Windows を再インストールした SSD」 上記「オリジナルの HDD」を起動させて作成した 回復ドライブ を使ってインストールしたもの。
以下、各ディスク内の「回復パーティション」を見てみます。
使用中の SSD
パーティションの状態を見てみます。
DISKPART> select disk 0 ディスク 0 が選択されました。 DISKPART> list partition Partition ### Type Size Offset ------------- ------------------ ------- ------- Partition 1 システム 99 MB 32 KB Partition 2 予約 16 MB 99 MB Partition 3 プライマリ 149 GB 115 MB Partition 4 回復 569 MB 149 GB Partition 5 回復 918 MB 149 GB Partition 6 プライマリ 743 GB 150 GB
ということで上記のように、Type「回復」が 2つあります。なんでかなー。 それぞれ順番に見てみます。まずは パーティション4 から。
DISKPART> select partition 4 パーティション 4 が選択されました。 DISKPART> assign letter x DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に割り当てました。
別のコマンドプロンプト(管理者権限)で、ファイルを見てみます。
c:\>x: X:\>dir /as /s ドライブ X のボリューム ラベルがありません。 ボリューム シリアル番号は 12D0-F40C です X:\ のディレクトリ 2022/05/03 20:38 <DIR> Recovery 2022/03/14 12:23 <DIR> System Volume Information 0 個のファイル 0 バイト X:\Recovery のディレクトリ 2022/05/03 20:38 <DIR> . 2022/05/03 20:38 <DIR> .. 2022/05/04 05:50 <DIR> Logs 2022/05/03 20:36 <DIR> WindowsRE 0 個のファイル 0 バイト X:\Recovery\Logs のディレクトリ 2022/05/04 05:50 <DIR> . 2022/05/04 05:50 <DIR> .. 0 個のファイル 0 バイト X:\Recovery\WindowsRE のディレクトリ 2022/05/03 20:36 <DIR> . 2022/05/03 20:36 <DIR> .. 2019/12/07 18:08 3,170,304 boot.sdi 2022/05/03 20:36 1,109 ReAgent.xml 2022/03/14 11:25 528,645,600 Winre.wim 3 個のファイル 531,817,013 バイト ファイルの総数: 3 個のファイル 531,817,013 バイト 10 個のディレクトリ 50,081,792 バイトの空き領域
という感じ。
続いて、パーティション5 を見てみます。 diskpart でパーティションを選択してから、ドライブに割り当て。
DISKPART> remove letter x DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に削除しました。 DISKPART> select partition 5 パーティション 5 が選択されました。 DISKPART> assign letter x DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に割り当てました。
(↓の確認が終わったら remove letter x
を実行するのを忘れずに。)
別のコマンドプロンプトで、ファイルを確認。
c:\>x: X:\>dir /as /s ドライブ X のボリューム ラベルがありません。 ボリューム シリアル番号は 14A3-08B8 です X:\ のディレクトリ 2020/03/28 12:20 <DIR> Recovery 2018/09/09 07:46 <DIR> System Volume Information 0 個のファイル 0 バイト X:\Recovery のディレクトリ 2020/03/28 12:20 <DIR> . 2020/03/28 12:20 <DIR> .. 2020/03/28 12:24 <DIR> Logs 2019/07/10 07:44 <DIR> WindowsRE 0 個のファイル 0 バイト X:\Recovery\Logs のディレクトリ 2020/03/28 12:24 <DIR> . 2020/03/28 12:24 <DIR> .. 0 個のファイル 0 バイト X:\Recovery\WindowsRE のディレクトリ 2019/07/10 07:44 <DIR> . 2019/07/10 07:44 <DIR> .. 2019/03/19 13:44 3,170,304 boot.sdi 2019/07/10 07:44 1,111 ReAgent.xml 2019/07/10 02:20 472,633,522 Winre.wim 3 個のファイル 475,804,937 バイト ファイルの総数: 3 個のファイル 475,804,937 バイト 10 個のディレクトリ 471,572,480 バイトの空き領域
上記でわかったとおり、パーティション4 にも 5 にも、似たようなファイルが入っていました。 でも、ファイルサイズとタイムスタンプが異なってました。
オリジナルの HDD
同様にして、HDD を見てみます。
DISKPART> remove letter x DISKPART> select disk 2 DISKPART> list partition Partition ### Type Size Offset ------------- ------------------ ------- ------- Partition 1 システム 100 MB 1024 KB Partition 2 予約 16 MB 101 MB Partition 3 プライマリ 149 GB 117 MB Partition 4 回復 918 MB 149 GB Partition 5 プライマリ 315 GB 150 GB DISKPART> select partition 4 DISKPART> assign letter x
ここでは「回復」パーティションは 1つだけですね。 ファイルを見てみます。
c:\>x: X:\>dir /as /s ドライブ X のボリューム ラベルがありません。 ボリューム シリアル番号は 14A3-08B8 です X:\ のディレクトリ 2020/03/28 12:20 <DIR> Recovery 2018/09/09 07:46 <DIR> System Volume Information 0 個のファイル 0 バイト X:\Recovery のディレクトリ 2020/03/28 12:20 <DIR> . 2020/03/28 12:20 <DIR> .. 2020/03/28 12:24 <DIR> Logs 2019/07/10 07:44 <DIR> WindowsRE 0 個のファイル 0 バイト X:\Recovery\Logs のディレクトリ 2020/03/28 12:24 <DIR> . 2020/03/28 12:24 <DIR> .. 0 個のファイル 0 バイト X:\Recovery\WindowsRE のディレクトリ 2019/07/10 07:44 <DIR> . 2019/07/10 07:44 <DIR> .. 2019/03/19 13:44 3,170,304 boot.sdi 2019/07/10 07:44 1,111 ReAgent.xml 2019/07/10 02:20 472,633,522 Winre.wim 3 個のファイル 475,804,937 バイト ファイルの総数: 3 個のファイル 475,804,937 バイト 10 個のディレクトリ 469,168,128 バイトの空き領域
ファイルサイズとタイムスタンプを見ると、つぎのパーティションが同じようです。
この結果から推測すると、もともとの「回復パーティション」が維持されたまま、 なにかのタイミングで新しいパーティションが追加され、それが「新しい回復パーティション」 として出現したと考えられます。 Windowsアップデートかな?
回復ドライブを使用して Windows をインストールした SSD
回復パーティションは、からっぽでした。
C:\>x: X:\>dir /as /s ドライブ X のボリューム ラベルは Windows RE tools です ボリューム シリアル番号は 70FB-7B64 です X:\ のディレクトリ 2022/05/03 19:38 <DIR> System Volume Information 0 個のファイル 0 バイト ファイルの総数: 0 個のファイル 0 バイト 1 個のディレクトリ 507,252,736 バイトの空き領域
終了
DISKPART> remove letter x
DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に削除しました。
DISKPART> exit
DiskPart を終了しています...
まとめ
使用中のSSD には、回復パーティション が 2つ存在していました。 新しく作成された回復パーティション が使用されるようになっており、この中身を使うと ダメ で、 オリジナルの回復パーティション の中身を使うと オケ、 ということだと思います。 不具合なんでしょうね。
てことで、
とスッキリしそうだけど、それはまたそのうちに。