自分の作業に再度必要になったため、改めて情報を整理してみたい。
以前、つぎのような記事を書いていました。 ウイルスチェックで「おまえわるいやつ」と言われて、試行錯誤した内容です。
あれからソフトウェアのバージョンも変化したりしたので、 ここで再度まとめておきます。
python は既に実行できる状態であるものとします。
ビルドする準備
ご自身の環境に適切なコンパイラを入手してください。
今回、次のものを使用します。
Download リンクから、以下に飛んで、
x86_64-13.2.0-release-win32-seh-ucrt-rt_v11-rev1.7z
をダウンロードしました。
このファイルを 7-Zip 等で展開し、出てきたファイルを適当なフォルダへ置きます。
今回は C:\tools\mingw64
に置きました。
PyInstaller のソースコードの入手
2024.04.25 時点で、v6.6.0 が最新でした。
pyinstaller-6.6.0.zip
このファイルを 7-Zip 等で展開し、出てきたファイルを適当なフォルダへ置きます。
今回は C:\temp\pyinstaller-6.6.0
に置きました。
ビルド
1.コマンドプロンプトを起動します。
Windows アイコン > 「cmd」って打つと「コマンドプロンプト」ってのが出るのでクリック。
2.コンパイラへのパスを設定します。
永続的に使う場合には環境変数を設定すべきですが、今回は一時的に使うものとします。
> path=%path%;C:\tools\mingw64\bin
3.PyInstaller の所定のフォルダへ移動します。
> cd c:\temp\pyinstaller-6.6.0\bootloader
4.いよいよビルドします。
> python ./waf distclean all
しばし待ち、エラーメッセージが表示されなければ無事終了です。
C:\temp\pyinstaller-6.6.0\bootloader\build
配下の debug
, debugw
, release
, releasew
内に
run.exe
, runw.exe
ができているはずです。
これらを↓のものと置き換えれば(たぶん)OKです(たぶん)。
C:\temp\pyinstaller-6.6.0\PyInstaller\bootloader\Windows-64bit-intel
おまけ
python が実行できずに MicrosoftStore が開いてしまう状態になってました。
python.exe が変なところにも存在していたのが原因... 消してやる。
> cd %localappdata%\microsoft\windowsapps > del python.exe > del python3.exe